2018年秋ドラマ 10~12月 NHK総合(全10回)
雲田はるこ原作の漫画「昭和元禄落語心中」のドラマ化
最終回「八雲」
登場人物
八代目 有楽亭八雲(岡田将生)「昭和最後の大名人」と称された落語家
三代目 有楽亭助六(竜星涼)八雲の弟子、与太郎から三代目助六に
小夏(成海璃子)助六とみよ吉の娘で、八雲の養女
松田(篠井英介)八雲の付き人
円屋萬月(川久保拓司)円屋萬歳の息子
お栄(酒井美紀)料亭の女将
有楽亭助六(山崎育三郎)八雲の親友であり、永遠のライバル
みよ吉(大政絢)八雲のかつての恋人
あらすじ
親子会で倒れ入院した八雲は、無事一命をとりとめ、退院する。
小夏は、昔四国で行なわれた落語会のフィルムを見て、助六とみよ吉が事故死した夜のことを思い出す。
感想
八雲はせっかく助かったのに、まだ死神にとらわれていたんですね。
「死にたくない」と思って生きてくれてよかった。
長い間、死ぬことを考えていたんだろうか。
でも、小夏を育てることで生きる糧になっていたはず。
大切に育てたからこそ、小夏は八雲に情を持っているし、最後は幸せにおだやかに過ごせたんだしね。
八雲の膝に顔をのせる小夏は可愛かった。
あの夜の真実は、八雲も松田さんもそりゃあ隠すよね。
本人が忘れているんだからねえ。
小夏自身が母親になったからこそ、みよ吉が自分を大事に思っていたことがちゃんと伝わって、よかったよね。
長い期間、隠し通してきた甲斐があったというものです。
しかし、二人の体重を一人で支えるのは、腕が抜けそうと思っていたけど、真実は松田さんの加勢が入ったとはいえ、小夏の分重くなるし、片手ずつになるし。
あれは後日数日間、肩とか腕とか痛かったろうなあと思ってしまった。
小夏が小学校で落語をするシーンは、いきなりなのによく覚えているなあって思った。
小夏はまだ落語家ではなかったけど、落語家ってそういうもんなんだね。
記憶力がいいよなあと思う。
役の上で小夏が緊張しているんだろうけど、これ実際に璃子ちゃんも相当緊張しているよねえっと思って、見てた。
16年後、みんな年取ったね。
老け役を表現するのに、白髪はつきもんだけど、実際は毛染めしている人が多いのになあって思う。
特に女性はね。
松田さんが今もご健在なところがよい。
大きくなった信之助君。
お栄さんは信之助君の父親について、まだ思わせぶりなことを言っていたけど、じゃあ親分じゃなかったら誰なんだよ…。
それは想定としてあったけど、実際それだけはなんか怖いよ。
どんな思いで二人はって思ってしまうもの。
三代目「助六」が九代目「八雲」を襲名して、ついに「助六が八雲になった」んだねえ。